患者状態の把握
本剤投与後は、頻回な臨床検査の実施及び臨床症状の観察を十分に行ってください。
異常が認められた場合には、適切な処置を行うとともに、投与継続の可否を慎重に判断してください。
頻回の臨床検査
本剤の投与制限毒性は骨髄抑制であるため、特に臨床検査値に十分注意する必要があります。
副作用の早期発見、重篤化を防ぐためには各コース開始前及び投与中は頻回に臨床検査を実施してください。
- 2週間に1回以上の臨床検査を実施
- 1コース目、増量時、他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時
→頻回に臨床検査を実施 - 腎機能低下症例
→1週間に1回以上の臨床検査を実施
臨床症状の観察
特に下記の臨床症状や患者状態を十分に観察してください。
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- 消化器症状・・
- 口内炎、下痢、悪心・嘔吐、食欲不振
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- 感染症状・・・
- 発熱、咽頭痛、かぜ様症状
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- 呼吸器症状・・
- 咳、息切れ
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- 皮膚症状・・・
- 発疹、黄疸
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- 一般症状・・・
- PS
- 体重
- 重篤な骨髄抑制に先行し、下痢、口内炎、食欲不振等の消化器症状を認めた報告があります。
投与早期にグレード2以上の口内炎、下痢が発現した場合には、骨髄抑制を併発している可能性がありますので、投与を中止し、臨床検査を実施してください。 - 臨床症状(口内炎、下痢等の消化器症状、体温変化)について問診し、患者状態を確認してください。
ティーエスワンの市販後に報告された骨髄抑制のうち、その死亡例を対象に骨髄抑制が重篤化した要因について検討しました。
その結果、腎機能低下症例への投与、口内炎、下痢、食欲不振などの消化器症状による脱水から腎前性腎障害を併発した症例、他の抗悪性腫瘍剤と併用された症例では骨髄抑制が増強される傾向にありました。
異常が認められた場合
- 本剤の休薬・減量を検討するとともに、治療薬投与などの適切な処置を行ってください。
- 骨髄抑制の重症化や感染症の併発に十分注意してください。