効能又は効果
効能又は効果
- 胃癌
- 結腸・直腸癌
- 頭頸部癌
- 非小細胞肺癌
- 手術不能又は再発乳癌
- 膵癌
- 胆道癌
- ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法
効能又は効果に関連する注意
〈頭頸部癌〉
5.1 術後補助療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。〈非小細胞肺癌〉5.2 術前・術後補助療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法〉5.3 術前薬物療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。5.4 臨床試験に組み入れられた患者の再発高リスクの定義等について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.4参照]
[ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法]
再発高リスクの定義
再発高リスクは以下の①又は②の患者と定義されました。
① 腋窩リンパ節転移が陽性の患者(術前又は術後薬物療法を実施している患者では、薬物療法実施前に腋窩リンパ節転移が陽性の患者)。
② 腋窩リンパ節転移が陰性で下記の1)~3)のいずれかに該当する患者。
1) 術前薬物療法歴がない場合:
手術検体において
(ⅰ)浸潤径3cm以上、
(ⅱ)組織学的グレード(HG)3、
(ⅲ)明らかな脈管侵襲が認められる、
(ⅳ)HG2かつ浸潤径2cm以上3cm未満、
(ⅴ)HG2、浸潤径2cm未満かつ増殖マーカー高値※、又は
(ⅵ)HG1、浸潤径2cm以上3cm未満かつ増殖マーカー高値※。
2) 術前化学療法歴がある場合:
原発巣又は腋窩リンパ節の手術検体において浸潤癌の残存が認められる。
3) 術前内分泌療法歴がある場合:
手術検体において
(ⅰ)浸潤径3cm以上、
(ⅱ)HG3、
(ⅲ)明らかな脈管侵襲が認められる、
(ⅳ)HG2かつ浸潤径2cm以上3cm未満、
(ⅴ)HG2、浸潤径2cm未満かつ増殖マーカー高値※、又は
(ⅵ)HG1、浸潤径2cm以上3cm未満かつ増殖マーカー高値※。
※:中央病理判定によるKi-67 labeling index 30%以上、又はKi-67 labeling index 14%以上30%未満の場合はOncotype DXの測定が実施され、recurrence score(RS)18以上の場合に適格とされました。
エストロゲン受容体陽性HER2陰性乳癌に対するS-1術後療法ランダム化比較第Ⅲ相試験、大鵬薬品社内資料(2022)(ティーエスワンの承認時評価資料)