用法及び用量(注意事項)
用法及び用量に関連する注意(抜粋)
胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌
増量・減量
通常、A法において患者の状態に合わせて増減する場合、次の用量を参考にしてください。
増量
1. 通常、A法において本剤の投与によると判断される臨床検査値異常(血液検査、肝・腎機能検査)及び消化器症状が発現せず、安全性に問題がなく、患者の状態により増量可能と判断される場合に限ります。
2. 増量はコースの途中ではなく、コース毎に、初回基準量から一段階までとしてください。
なお、1.5m2以上の症例でも75mg/回を限度としてください。
減量
臨床検査値、患者の状態を観察し、減量の必要性が認められた場合は減量規定に従って減量してください。
減量 | 初回基準量 | 増量 |
---|---|---|
休薬 | 40mg/回 〔 80mg/日〕 |
50mg/回 〔100mg/日〕 |
休薬 ← 40mg/回 〔80mg/日〕 |
50mg/回 〔100mg/日〕 |
60mg/回 〔120mg/日〕 |
休薬 ← 40mg/回 ← 50mg/回 〔80mg/日〕〔100mg/日〕 |
60mg/回 〔120mg/日〕 |
75mg/回 〔150mg/日〕 |
〔 〕内は1日2回での1日投与量を示す。
本剤の投与スケジュール、周術期治療における投与期間、腎機能に応じた投与量、他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合に併用する他の抗悪性腫瘍剤等については、国内外の最新のガイドライン等を参考に選択してください。
手術不能又は再発乳癌
初回化学療法における本剤を含む他の抗悪性腫瘍剤との併用について有効性及び安全性は確立しておりません。
ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法
他の抗悪性腫瘍剤との併用について有効性及び安全性は確立しておりません。
クレアチニンクリアランスが50mL/min以上80mL/min未満の場合には、次の投与量で開始してください。
クレアチニン クリアランス注) |
体表面積 | 1回投与量 (テガフール相当量) |
---|---|---|
50mL/min以上 80mL/min未満 |
1.25m2未満 | 朝 20mg/回 夕 40mg/回 〔60mg/日〕 |
1.25m2以上1.5m2未満 | 40mg/回 〔80mg/日〕 |
|
1.5m2以上 | 50mg/回 〔100mg/日〕 |
〔 〕内は1日2回での1日投与量を示す。
注)実測値が無い場合には、投与前血清クレアチニン値、性別、年齢及び体重から以下のCockcroft-Gault式を用いて算出したクレアチニンクリアランス値(Ccr推定値)を用いてください。
Cockcroft-Gault式
Ccr推定値=((140-年齢)×体重(kg))/(72×血清クレアチニン(mg/dL))(女性の場合はさらに得られた値を0.85倍する)
クレアチニンクリアランスが50mL/min未満の患者における有効性及び安全性は確立しておりません。
胸部又は腹部放射線療法
本剤と胸部又は腹部放射線療法との併用に関しては、有効性及び安全性は確立しておりません。