適正使用ガイド

用法及び用量

用法及び用量

〈胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌〉

胃癌にはA法、B法又はC法、結腸・直腸癌にはA法、C法又はD法、頭頸部癌にはA法、非小細胞肺癌にはA法、B法又はC法、手術不能又は再発乳癌にはA法、膵癌にはA法又はC法、胆道癌にはA法、E法又はF法を使用する。

A法 :通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、28日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜増減する。
増量は本剤の投与によると判断される臨床検査値異常(血液検査、肝・腎機能検査)及び消化器症状が発現せず、安全性に問題がなく、増量できると判断される場合に初回基準量から一段階までとし、75mg/回を限度とする。

B法 :通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、21日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

C法 :通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

D法 :通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

E法 :通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、7日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

A法~E法における初回投与量(1回量)
体表面積 初回基準量(テガフール相当量)
1.25 m2未満 40 mg/回
1.25 m2以上1.5 m2未満 50 mg/回
1.5 m2以上 60 mg/回

F法 :通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

F法における初回投与量(1回量)
体表面積 初回基準量(テガフール相当量)
1.25 m2未満 朝 40 mg/回、夕 20 mg/回
1.25 m2以上1.5 m2未満 40 mg/回
1.5 m2以上 50 mg/回

〈ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法〉

内分泌療法剤との併用において、通常、成人には次の投与量を朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして最長1年間、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜増減する。初回基準量を超える増量は行わないこと。

体表面積 初回基準量(テガフール相当量)
1.25 m2未満 40 mg/回
1.25 m2以上1.5 m2未満 50 mg/回
1.5 m2以上 60 mg/回

投与開始量

投与開始量は体表面積から初回基準量を設定し、腎機能(クレアチニンクリアランス)を考慮した上で初回基準量を調節してください。

体表面積 初回基準量 朝食後 夕食後
1.25 m2未満 40mg/回
(80mg/日)

20mg×2錠

20mg×2錠
1.25m2以上1.5m2未満 50mg/回
(100mg/日)

25mg×2錠

25mg×2錠
1.5m2以上 60mg/回
(120mg/日)

20mg×3錠

20mg×3錠

*:初回基準量はテガフール相当量