症例選択 禁忌
禁忌(次の患者には投与しないこと)
「禁忌」に該当する症例には投与しないでください。
禁忌 | 理由 |
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2.1 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者 | さらに重篤な過敏症があらわれるおそれがあります。 |
2.2 重篤な骨髄抑制のある患者[骨髄抑制が増強するおそれがある。] | 骨髄抑制が増強し、致命的となることがあります。 |
2.3 重篤な腎障害のある患者[フルオロウラシルの異化代謝酵素阻害剤ギメラシルの腎排泄が著しく低下し、血中フルオロウラシル濃度が上昇し、骨髄抑制等の副作用が強くあらわれるおそれがある。][9.2.1、16.6.1参照] |
慢性腎不全の患者に投与し、骨髄抑制から感染症を併発し死亡した報告があります。 |
2.4 重篤な肝障害のある患者[肝障害が悪化するおそれがある。][9.3.1参照] | 劇症肝炎等の重篤な肝障害(B型肝炎ウイルスの再活性化によるものを含む)(頻度不明)があらわれることがあります。 |
2.5 他のフッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤(これらの薬剤との併用療法を含む)を投与中の患者[1.4、10.1、16.7参照] |
ギメラシルによりフルオロウラシルの異化代謝が阻害され、著しく血中フルオロウラシル濃度が上昇します。
他のフッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤と併用し、死亡した報告があります。 他のフッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤は経口剤だけでなく注射剤(肝動注を含む)、坐剤についても併用禁忌です。 |
2.6 フルシトシンを投与中の患者[1.4、10.1、16.7参照] | |
2.7 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照] | テガフール・ウラシルを投与された女性において奇形を有する児を出産したとの報告があります。動物実験で催奇形作用の報告があります。 |