テガフールによってフェニトインの代謝が抑制され、フェニトインの血中濃度が上昇し、フェニトイン中毒(嘔気・嘔吐、眼振、運動障害等)が発現することがあります。
〈ホリナート・テガフール・ウラシル療法〉
葉酸とフェニトインの併用においては葉酸によりフェニトインの代謝が促進されフェニトインの血中濃度が低下することが報告されています。
ホリナートは還元型葉酸であることから同様の作用が推測されます。
本療法施行時にフェニトインを併用する場合は、ホリナートとテガフールがフェニトインの代謝に影響を与えることが推測されるので、必要に応じてフェニトインの血中濃度を測定し、フェニトインの用量調節を行い、注意して投与してください。
異常が認められた場合には本療法を中止するなど適切な処置を行ってください。
ホリナート錠25mg「タイホウ」 電子添文 2025年1月改訂(第3版)
【10.相互作用】 10.2 併用注意
ホリナート錠25mg「タイホウ」 インタビューフォーム 2025年7月改訂(第6版)
Ⅷ.7.(2)併用注意とその理由