本剤による流涙は半数の症例が投与開始から3ヵ月以内に発現しています。
軽度の例では本剤の投与中止により軽快していますが、涙道狭窄の見られる重度の症例では眼科的処置が必要となります。
そのため流涙が持続する場合や流涙の程度が強い場合には、涙道の狭窄や閉塞が発生していることも考えられることから、眼科医に相談し、適切な処置をとってください。
眼科的処置として角膜障害に対しては、防腐剤やヒアルロン酸を含まない人工涙液によりWash outを行ってください。
また、障害の程度によっては抗菌薬やステロイドの投与も検討してください。
涙道障害については、まず通水試験を行い、涙道の狭窄や閉塞の程度を確認してください。
軽度の場合には角膜障害の場合と同様に、防腐剤やヒアルロン酸を含まない人工涙液によるWash outを行ってください。
進行例については涙道チューブ留置術、涙小管形成術、涙嚢鼻腔吻合術などに至った例が報告されています。
詳細についてはエスワンタイホウ総合情報サイト(注意すべき自覚的副作用とその対応)をご確認ください。
(https://www.okayama-taiho.co.jp/medical/brand/s1t/cse/)
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【11.副作用】 11.1.15 涙道閉塞
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Ⅷ.8.(1)重大な副作用と初期症状